Blue Bird の旅

北ドイツでの生活

言葉の贈り物…「大切なのは試すこと」

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今まで出会った人にもらった、

大切な言葉を書いてみようと思います。

 

大学時代に入っていたビッグバンドサークルでは、アレンジャーの先生が書いてくれたオリジナルのスコアを自分達で解釈しながら作り上げていくという、独特のスタイルでした。

他の大学はカウントベイシーや、その他注目のコンテンポラリー系の音楽を大会ではやっていて、見本がある、つまり真似するべきものがある状態だったのです。他大のことなので、詳しくはわかりませんが。

私たちの大学ではオリジナルアレンジなので、見本はありません。原曲の意味や、アレンジャーらしさ、想いを解釈しながら、自分たちのアイデアも加えながらやっていく。

それが楽しくもあり、すごく難しかった!

でも、すごく勉強になったし、色々あーでもないこーでもないとスコアに書き込まれた跡を見ると、とても愛おしい気持ちになったものです。

その時に、お世話になった、偉大なアレンジャーの山木幸三郎先生の言葉。

 

「大切なのは試すこと」

 

始めから正解を出せることなんてない、目指して行けるわけでもない、でも、まずは「試す」ことが大切なんだよ、そこから新しいアイデアが生まれるかもしれない。私はそんな風にとらえました。

 

その後の人生でも、頭でもちろん考えることも大事、あーでもない、こーでもない、と。

そして山木先生の言葉がふと思い浮かび…

まずは試してみよう、試すんだから、うまく行かなくても失敗じゃないんだ、また別のやり方で試してみればいいんだ、と思うようになり、新しい挑戦に躊躇しなくなりました。というか、おじけづいたときは、その言葉を思い出すのです。

とりあえず、やってみよう、と。

 

山木先生は2018年の12月に亡くなりました。

山木先生が亡くなった後も事あるごとに先生のことを思い出します。今でもまだ亡くなったような気がしなくて、山木先生は、元気で、いつまでも居てくれるような気がしていました。

でも山木先生は、とても偉大な方で、私が心の中で語りかけたりするには畏れ多い方なのですが、それでも山木先生にかけてもらったたくさんの言葉を忘れずに、大事に生きていってます。

「今日という日は1日しかないのだから」