Blue Bird の旅

北ドイツでの生活

なんとかしようとしない

f:id:ichico530:20220506093906j:image

この間テレビで、クワマンさんが癌の闘病について話していました。

クワマンさんという人はあまりにも有名すぎて、かえって全然知らず、バカ殿とか、ラッツ&スターのグラサンの強面のイメージしかなかったんだけど、トランペッターとしての一面が垣間見えて、急に親しみを持ちました。

闘病生活について話す中で彼が言っていたのは「なんとかしようとしない、頑張ろうとしない。頑張っても痛みや苦しみが消えるわけじゃない。全部受け入れる。でもあきらめない。そう思ったら楽になった。」というようなことを言っていました。

その言葉がずっと頭に残って、ずっと考えていました。

問題を目の前にした時、なんとかしようとしてしまいがち。もちろん、自分の力が及ぶ範囲のことは、頑張ってもいいかもしれない。考えつく限りのことをしてみて、でもそれ以外のどうにもならないことを、どうにかしようとしても、確かに、身体に力が入っていくだけで、何にもならない。

最善を尽くしてあとは、もう「祈る」ことしかできないことも、たくさんある。

そうだな、そうだな、身体に力が入って行きそうになったときは、「なんとかしようとしない」「がんばろうとしない」「でもあきらめない」と言葉を思い出すと、すーっとざわざわが落ち着いて行くような気がするのです。