Blue Bird の旅

北ドイツでの生活

旅路6 2018年 誕生日パーティー

それから冬が近づき、世は師走。私も年末に向けて忙しく仕事をしていた頃でした。

そんな時会社にDMが届き、メッセフランクフルトのアンビエンテAmbienteが翌年2018年2月にフランクフルトで開催されることを知りました。私のインテリア熱が高まっていた頃だったので、海外展示会、行ってみたいなぁといつも憧れがありました。デンマークの一人旅もなんとか成功したことだし、この展示会にもなんとか一人で行けないかな?と悶々と考えていたところでした。

その他方、彼が11月に日本に来ていた時、「今度2月に50歳の誕生日に、大きなパーティーをするので、ぜひ来てね。」(ドイツでは歳の区切りに大きめのパーティーをするのが慣習)と社交辞令半分で言ってくれていて、外国の誕生日パーティーってどんな感じなんだろう?🤔と興味があった私は、大学時代のバンドの元メンバーに声をかけ、「一緒に行かない?」と声をかけたところ、あるカップルが「行きたいです!」とのことだったので、彼には「じゃあ3人で行きますね〜」と言ってありました。しかし直前になって、カップルの奥さんの妊娠が判明!じゃあこれは旅行は厳しいよね…ということになり、どうしようと。ひとりで行くのもなぁ。

そこでひらめき、まずフランクフルトでアンビエンテを見学!その後フランクフルトから北ドイツへ移動して、数日滞在し、彼の誕生日会に出席して、帰る。それなら、彼にもわざわざ日本から来てもらって…という心理的負担もないし、私も自分のやってみたかったことを実現できるしいいじゃん✨💡

またひらめいてしまった私は早速、そのことを彼に伝えました。そうしたら、彼はフランクフルトからリューベックまでの電車のチケットの手配を手伝ってくれて、よかったら部屋もあるので自宅に泊まってと言われました。……🤔これは突然ひとりで彼の自宅に泊まるのはどうなのかなと思ったけれど、ホテルより安心だし、何より彼の誕生日会に行くわけだから、お言葉に甘えさせてもらおう!思い、と今思えば大胆な行動にでたような気がしますが、その時はまぁいっかという感じでした。

 

そして年が明けて、ついにアンビエンテへ!一度ひとり旅の経験があると、前回ほどガチガチにはならず、少し余裕がありました。アンビエンテの会場はとにかく広く、2日間あちこち見ましたがまだまだ見終わらず。これもまた別途まとめようかな。その後もフランクフルトの建築ミュージアムに行ったり美術館に行ったり、通信ミュージアムに行ったり、フランクフルトの街を探索。今思えば真冬の2月で、雪もチラついている中、徒歩でぐるぐる街中を歩いていたんですね。よく大丈夫でしたね。多分旅のアドレナリンが出ていて、寒さとか関係なかったんだと思います。よく考えたら私以外に歩いている人少なかった気がします。

そして、ついにフランクフルト駅からハンブルクまでICEで、そこから乗り換えてリューベックまでローカル電車の旅!これが飛行機よりもなんか怖い。飛行機は乗ってしまえばただ座ってるだけで着きますが、電車は乗り換えもあって、正しいホームや時間のものに乗らないと、とんでもない方向に行く可能性があり、到着するまでヒヤヒヤ。ついには電車の中でGoogleマップで今自分がどこにいるのか確認し出す私。そしてハンブルクで乗り換えに成功!

到着したリューベックでは、降りたホームに、また彼がバラを持って待っていた!(ドイツは改札がないのでホームまで入れる)コペンハーゲンでの安心感再び、いつも待ってくれている彼、すごく嬉しかった。

その後リューベックハンブルクを観光し、色々と約10年前の記憶が蘇りました。大学生の時、ここにきて演奏ツアーをやったんだなぁ、あれは夢ではなかったんだ、この場所覚えてるもん。それはそれは、不思議な感覚でした。初めて来たような感覚と、あー前から知っている感覚と両方あって。

その後、ドイツへの滞在最終日、彼の誕生日パーティーバルト海沿いのアットホームなレストランで、30人?40人の人が集まりました。家族、仲間、生徒たちなど、みんな温かい人たちばかり。そうして音楽の先生なので、生徒たちからの演奏のプレゼント。そして自然に始まるセッションとダンス、歌…こんなに自由なパーティーに参加したのは初めて。夕方から始まって、とにかく終わらない、終わらない。(もちろん私は当時ドイツ語全然わかりません。)

…え?これいつ終わるの?と思い始めた時には夜中の2時でした。あれ、私明日の朝、飛行機乗るんだな?🤩✈️

そしておのおの、ホストに挨拶して、車だとかタクシーとか近くに取ったホテルだとか、にゆるゆると散っていく…あの、日本の「よーぉっパン(一本締め)」の文化からすると、自由だ…自由すぎる…

でもそのパーティーにでて、彼の人柄や周りの人々を感じることができ、彼は周りの人にとても愛され、それは彼が素晴らしい人だからなんだなと感じるようになりました。そして私の好きな音楽が常に流れているような、こんな場所にいる彼はとても素敵だと。

それからタクシーで彼の家に着いたのが夜中の3時。それからまだシャンパンを2人で開けようと言うのです🍾ええい、ここまできたらもう同じだ!とシャンパンで乾杯。

酔っ払っい、誕生日会で夢のような楽しい時間を過ごしお互いフワーとなった2人はついにキス💋🎇

😳😳😳😳😳😳

そこで我に返った私は

「すすすすすすみません、明日飛行機があるので寝ます!」と恥ずかしくなって部屋に逃げ帰り、翌朝起きると彼が朝ベーカリーに行って買ってきたハート型のクッキーが朝食のテーブルに置かれていました。これは…?

とにかく考えている暇もない、空港に行かなきゃならないんだから!彼が用意してくれたタクシーで空港まで1時間。その間なんとなく彼と手を繋いでいました。それから空港のセキュリティチェックに入る前にもう一度キス💋

きゃーーー😳

そのまま、飛行機に乗りました。そして日本に帰ってメールを開くと、彼からのアイラブユーメール(激変)が届いていたのです。お互いの気持ちがついにはっきりしたからでしょう…

そして、日本でいう告白のようなものはなかったのですが(あとで知ったのは文化的にも告白というのはないみたいです)色々な偶然やインスピレーションが重なり、私たちはカップルになったのでした。そこから、彼がふたたび春に、日本に来られるまで、なんとかSkypeで毎日会話をし続けて、その芽生えた愛を育てて行ったのです…💖

ここまでがカップルになるまで編。文字で書き起こして振り返ってみると、私の人生はいつも見切り発車のギリギリ滑り込み。そしてよい風が来るとフワッと乗ってしまう所があります(鳥好きだけに)。ここから結婚まではまた結婚まで編としてまとめようと思います。